※本記事は2025年2月3日に公開いたしました。記載の内容・リンクなどはレポート公開時のものです。

会場
秋葉原UDX(東京都千代田区) 2階 イベントスペース「AKIBA_SQUARE」 & 4階 「UDXギャラリー」
開催日
2024年11月3日(日) 11:00~16:00
参加者数
約1600人(一般入場証販売数+サークル数より推定)
参加サークル数
204サークル(当日欠席したサークル含む) リストはこちら

2024年のデジゲー博は会場のスケジュール調整の関係もあり、例年より1週間前倒しでの開催となりました。たかが1週間ではあったのですが、実はこの関係でスタッフ集会の日程がさらに2週間前倒しになっており、直前準備はかなりタイトなスケジュールで進んでおりました。それでも他の大型イベントとの被りがなかっただけ、良かったのかなと思っております。

2024年開催最大のトピックとしては、「ブース」や「フリー」などのスペース形態の整理が挙がるかと思います。「2スペースフリー・ブーススペースを『2.5m四方のフリーレイアウト』に一本化」「協賛スペースは3m四方のブーススペースに固定」の2点を実施し、特に今まで2スペースフリーを活用いただいていたサークルさんに対しては実質、値上げの御願いということになってしまいました。会場費用をはじめとした費用(特に、準備会の努力で下げられない費用)の値上がりが続いたこともあり、今回の判断にいたりました。
また、一般参加についても全体的な値上げを行いましたが、「保護者(大人)1名につき、中学生までの方3名無料」という「親子セット」を新たに設定しました。同時に、児童の方向けに「迷子札」の配布を開始するなど、場内で迷子等が発生した場合の対策も具体的に準備・実施しました。同人・インディーゲームが広く認知されるようになっており、親子連れの参加も多く見られるようになってきている情勢に併せて、デジゲー博でも親子で安心して参加できる施策をご提案できればと思います。

UDXギャラリーの奧の部分については、今回はサークル「エンドレスシラフ」さん主催の企画「同人シューティングゲームキャラバン」を配置させて頂きました。これまでに2回開催されていたキャラバン企画ですが、今回はSTGジャンルのサークルさんの集中配置を併せて行うことで、参加する一般参加者にとっては混雑する会場内の移動を最小限まで減らせるよう、サークルさんには配置場所による来場者の上下が無くなるようになればと、また何より(キャラバンに参加していないサークルさんも含めて)STGジャンルの盛り上げに繋がってくれればと考えての配置でした。当日はプロジェクターも使用してかなり盛り上がったということで、今後もこのような企画のサポートはできる限り行わせて頂ければと思います。

今年の開催では館内、館外含め重大なトラブルや救護活動の発生などは報告されませんでした。一般参加者の入場ペースも終盤まで途切れることなく、多くの方が閉会間際まで作品を楽しんでおられたようです。ただ、前に申し上げたように、こどもの来場が増えつつあることを踏まえ、通路幅などはもう少し広げられるところがないかなど検討を続けて行く必要があると感じています。

毎年多くの協賛を頂いている本イベントですが、2024年開催にあっては、特に今回が初という協賛を多くいただくことができました。多くのインディーゲームイベントがある中で、デジゲー博を選んでくださるということは本当に有り難いことと感じます。
今年からはアキバ・スクエアの9面モニターを用いる動画放映について、今まではBig協賛、またはLight協賛のオプションとしていましたが、今回から正式に「広告協賛」の団体様でも申し込めるよう、協賛メニューに組み込みました。広告協賛の皆様にも、有効に活用していただければ幸いです。
一方、「コロナ禍でサークル参加が叶わないサークルさんからの御支援を賜る」というのを第一として開始したロゴ協賛については、催事制限も解消した現在、そろそろその在り方を検討すべき時期が来たと感じています。他方、広告協賛については掲載場所の限界があり、毎度口数調整を御願いしている状態でもあります。サークルスペースなどと同様、協賛についても常に改善、見直しをはかってまいります。

また、今年目立った点として、「取材」の申請数が過去一番になった点もあげられます。実に19団体31名、大手に限らず様々なメディアの取材をいただいております。サークルさんのPRに繋がれば喜ばしいことです。

サークル参加の皆様に関係する点としては、今年から宅配搬入のルールを一部変更しました。昨今、発送の手続きがスマートフォンやWebサイトからできるようになったことで「荷物の品名」欄に文字数制限が発生し、この結果、いままでのように「品名欄にスペース番号やサークル名を書く」ということができなくなりつつありました。これに対応するため、「搬入票」を新たに用意し、スペース番号などは搬入票に書き込み、搬入票を荷物に貼り付けていただくようにしました。今回は紙での配布でしたが、口数が多くて配布分では足りない、印刷業者で貼付してもらうのでデータで欲しい、などの要望もありましたので、次回以降はPDFなども用意できるように準備いたしたいと思います。

また、当日スタッフから注意をさせて頂いた事例として「スペース外でのチラシ配布」「机に対してクランプ・クリップでモニター・スマホ・タブレット等を固定」がございます。いずれもサークル参加案内で明確に禁止事項にしています。混雑防止、場内の安全、レンタル品の損傷防止等、様々な観点から「サークル参加案内」の注意事項は成り立っています。サークル参加案内は必ず全部お読みいただいて、ルールを守ったサークル参加をお願いいたします。

そして毎度大して変わらない御願いで心苦しくもあるのですが、サークル申込みにおいての「不備による落選」はやはり複数発生していまして、次の3点が頻出の不備となっています。

  • 金額の間違い(フリースペースを申込んだのに通常スペースの申込み費用を振り込んだ、など)
  • 振り込み時の名義欄への、申込み番号の記載忘れ
  • サークルカットの提出なし・あるいはサークルカットにサークル名記載なし(ゲームの名前だけが書かれていて団体名がない、など)

サークルカットについては今年からは「ロゴや略称でも、申し込み記載のサークル名と同じと判断できるなら可」として若干の緩和を行いましたが、それでも「未提出」はどうにもなりません。

また、今回は特にサークルさんからのお問い合わせをいただくことが多かったのですが、「サークル参加・申し込み済みの内容に関するお問い合わせの場合は、本文に必ず「申し込み番号」を記載願います。」としているにも関わらず、「申し込み番号」の記載がないお問い合わせが複数ございました。間違いなくサークルさんからの問合せであることを確認するほか、サークルさんの申し込み内容を確認する目的でも「申し込み番号」は重要です。「申し込み番号」がない場合、それ以外の方法(発信元メールアドレスとか、問い合わせ者のお名前とか……)でデジゲー博参加サークルであることの確認を行わざるを得ず、確認できなければ問い合わせへの返答を行わない場合もあります。スムーズな対応のため、「サークル参加に関する問合せは申し込み番号を書く」ことをお忘れなく御願いしたいと思います。(問い合わせフォームにも申し込み番号の欄を増設するなど、システム的な対策も検討しています)

2025年のデジゲー博については、例によって後日の日程発表となりますが、今回、スタッフにだいぶ負担をかけるスケジュールとなってしまったことを踏まえて調整を進めております。様々なインディーゲームイベントが各地で新たに立ち上がっておりますが、そんな中でも、選んでいただけるイベントとなるよう、不断の努力を続けて参ります。

最後に、デジゲー博を支えるスタッフ参加についてですが……2024年開催でも、新しいスタッフや他イベント経験者なども迎え入れることで、無事に完遂できました。しかし、まだまだ現状の規模に対してはギリギリと言わざるを得ない状況が続いています。デジゲー博準備会では共に、イベントを作っていただけるスタッフ参加者も募集しております。イベント自体を準備する側にご興味ご関心お持ちの方、是非準備会までお問い合わせください。2024年は6月と8月にスタッフ説明会を実施しましたが、今年についても同様に複数回の説明会を実施する予定です。

最後に、今回のデジゲー博2024に取材申込みいただいた団体様を一覧で掲載致します。

  • Frontline Gaming Japan
  • ゲームメーカーズ
  • 電ファミニコゲーマー
  • Indie Freaks
  • SKOOTA
  • SQOOL.NET
  • もぐらゲームス
  • エンタジャム
  • S-Fマガジン
  • リアル サウンドテック
  • INDIE Live Expo
  • GameWith
  • ファミ通ドットコム
  • Game*Spark
  • ゲームキャスト
  • 朱音工房
  • LevelUp Logy
  • SCRMBL.com
  • Mr. GameHit

以上

みなさま、デジゲー博2024 ありがとうございました。
デジゲー博2025も、よろしくお願い申し上げます。